宮古島
   
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   島の景観と植物の保護 (ENV-2)
 
プロジェクトテーマ:
  どこの島でも散策路や駐車場など観光関連開発が増えています。 観光産業の伸びは、まぎれもなく島のどこかが切り開かれ、コンクリートやアスファルトで覆われた空間が点在することになります。
行政は散策路や駐車場の視界上のインパクトをいかに小さくするかに関する条例をもうけ、新しく出来る観光関連施設がむき出しで見えるのではなく、出来るだけ原風景の中に埋め込むことが出来るよう開発業者との共同作業が出来るようになるといいと思います。
環境を守るという考え方を更に飛躍させ、観光開発が実行された地区の自然環境は、以前にもましてより自然が協調された地域となるようにすることも可能です。
 
プロジェクト キーワード:
  観光開発と生態系の再生、観光道路とCO2吸収林の同時整備、開発業者と環境保全負担責任、行政の取組み、業者に対する指導、生態系への配慮、遠くから見ても美しい島であり続ける開発、
TAB INDEX
ENV 環境プロジェクト Top
ENV-1 珊瑚礁と海岸資源の保護
ENV-2 島の景観と植物の保護
ENV-3 水資源の安定供給
ENV-4 海岸漂流物の処理
ENV-5 森の造成
ENV-6 グリーンエネルギーの導入
ENV-7 基本環境問題

014
アメリカのワシントンDC に本部を置く「生態系環境再生ソサエティ」は、世界60ヶ国の大学と研究所を結ぶ科学者ネットワークを持つ生態系再生のトップ研究機関です。
最近、世界の生態系再生研究で良く扱われているテーマが「人が介在する方式で生態系を再生しようとした場合の自然に与える影響と再生効率」です。
私たちの年間を通しての研究テーマのひとつが、海洋ゴミと共に移動する海洋生物(植物性、動物性プランクトンを含む)の調査です。

それと共に、最近では毎年夏に世界各地の研究者のフイールドワークが活発化する時期に合わせ、「生態系環境再生ソサエティ」に参加しているワシントン大学の教授の最新研究内容についても、直接聞いています。

Restoration Work Party at Saltwater Park, Shoreline, WA
Photo Courtesy: School of Environmental and Forest Sciences, University of Washington

生態系環境の再生については、日本でも環境省により生態系と自然環境を取り戻すことを目的とした 「自然再生推進法」が平成15年に施行され、それに続いて多くの団体やNPOが生態系と自然再生事業(主に植林事業)を進めていますが、現行の再生事業実施方式やこれまで考えられてきた自然を取り戻すための方式と最新の研究成果との間には大きな懸隔、ギャップが生じています。

ここからが本題です。
最新の研究では、樹木や植物も生態系の中では動物と同じように環境変化や森林火災などの危機の中でも生き伸び、子孫をつないでいくためのノウハウを備えたDNA フットプリントのリレーや、互いにコミュニケーションを行い相互の生存保証を考えながら成長を続けるメカニズムの存在なども分かりました。 特に同じ種類の樹木どうしや自分たちに益となる他の樹木には必要に応じて地下ネットワークを発達させ根を絡ませ合い、二酸化炭素を補給している事実に驚かされます。 これら最新研究で分かることは、植物も動物と同じように一旦人の手で育てられたものは、本来の自然では生き延びることが難しくなってしまう、ということです。

つまり、一旦失われた生態系で新たに森や植物群を再生しようとしても、植えっぱなしでは原生の生態系のように育つのが難しく、しかも最も大切なリ・プロダクション(再生)の確率がとても低くなることです。 言い換えるなら、一旦失われた生態系を再生しようとすると、後はどこまでも人の手をかけ続けなけれは、生かし続けることが出来ないということです。

その理由は、人が苗圃や温室で育てた樹木の苗には新しく植えられた場所で育ち続けるための情報を一切持っておらず、移植後自分でその地域独特の環境に順応する力や干ばつ、森林火災、害虫、バクテリアの繁殖などに負けずに成長を続けるための知恵と言っても良いノウハウがDNA内に記録されていないためです。

生態系環境再生に関する最近の研究では、各生態系グループごとの自然再生力を持続させるためには、全体の何パーセントまでの開発が許されるのかを含めた持続可能限界比率が算出できるようになっています。

残念ながら、宮古島では多くの地域が自然再生のための持続可能限界比率を越えている状況ですので、島全域の生態系を持続させるためには、子供や動物を育てる感覚でとことん手をかけ、樹木が自ら宮古島で生存・再生を続けるためのノウハウを成長メカニズムに取り込むまでの長期間、たゆまず再生作業を続ける必要があります。
(宮古島プロジェクト 運営管理部 2016-8-07)

013
未来のための海岸保全施設整備事業

世界の多くの大学の環境土木工学部(環境エンジニアリング)の研究プロジェクトに、「土壌の海への流出をどのように防止するか」と、「海岸浸食を防ぐ新工法の開発」があります。 世界の気候変動による降雨量の増加による土壌の海への流出や、海面上昇による海岸線の浸食をどのように防ぐことが出来るかがプロジェクトテーマですが、その中心となるのが生態系に十分配慮した形での解決法であり、日本で未だに行われている海と陸地をコンクリートで分断する海岸保全施設整備事業とは、全くコンセプトの異なるものです。  

島嶼地域は、少ない陸地面積の多くが島民の生活のために畑地化されたことで森林生態系が少なく、その上観光開発などによって海岸に接する地域では生態系を有する面積がさらに減少しており、生態系への影響を最小限にとどめ、海と陸地を分断しない方式による赤土の流出防止策や海岸線の浸食防止対策の緊急性が高くなっています。  

多くの離島が観光を基幹産業とすることをめざし、将来はさらに多くの観光客を誘致することで島の経済を成り立たせたいと考えていますが、過去に行われてきた海と陸地をコンクリートで分断する海岸保全施設整備事業などにより、島の随所に観光地としては残念な風景が数多く出来上がっています。  現在では開発途上国でも採用されることの少なくなった、コンクリートを多用した形での海岸保全施設整備事業によって台無しになった島の景観を取り戻すために必要とされるのが「リ・イメージング」です。 日本では、リメイクと混同されて使われる事がありますが、リメイクは以前にあったストーリーや作品をベースに新しい解釈を加えて作り上げることを言いますが、リ・イメージングは、同一テーマに対して新しい考え方や手法により、新コンセプトに相応しい全く異なったものを作り上げることを言います。  

つまり「リ・イメージング」による海岸保全施設整備事業とは、生態系への影響を最小限にとどめ、海と陸地を分断しない方式による赤土の流出防止策や海岸線の浸食防止対策です。 景観上だけでなく生態系を具体的に取り戻すために、コンクリートが全く表面に出ない工法により、本来の原生植生でおおわれているが、しっかりと赤土の流出を防ぎ、海岸浸食のスピードもある程度抑えることのできる保全事業を目指します。  

そのための第一段階が、研究所と自治体の協力による数々の試作であり、長年にわたるノウハウの蓄積です。 その後、ある程度の効果が期待できる方式が出来上がった段階で離島振興計画予算などを有効利用し、海岸線を固めていたコンクリートを破砕し、取り除き新方式の海岸線保全整備を行います。 ある意味、これまでは「どこでもいい、コンクリートを流し込める場所を探せ!」が振興予算による事業計画の実態だとすれば、今後は新方式の海岸保全事業を推進するために、「コンクリートが露出している所は順次破砕し、取り除いていこう!」が、離島を昔以上の美しい島にして未来に残してあげることのできる第一ステップかも知れません。
(宮古島プロジェクト 運営管理部 2016-3-28)

012
離島の観光地は、広い本土の観光地とは多くの異なる環境対策や生態系の保護対策が必要になります。 その一つが観光開発と生態系への影響です。 環境開発の中で、土木工事や建設事業に伴う生態系への影響は次の機会として、今回は車のCO2 排出による、島の環境負担について考えます。

2014度時点での宮古島の車両数は、ガソリン車が約10200台(内約1300台がレンタカー)、ディーゼル車が約5100台で、合わせて約15300台が島内を走っています。 ここでは、ザックリとエンジンのサイズを平均化して車両一台につき年間の二酸化炭素 (CO2) 排出量を2200kg とします。また、秋の落葉量の少ない先島の広葉樹を対象として年間二酸化炭素の吸収量を1本あたり約70Kg と考えると、宮古島で車1台分の二酸化炭素を吸収するためには、約31本の木が必要になります。 また島全体の車両数に見合う広葉樹の数は465000本です。

もちろん、大気中に放出されたCO2 は海水にも吸収されます。 ただ、大気中と海水中の二酸化炭素の濃度の圧力差で海水中に吸収されたCO2 が吸収と放出を繰り返すのと、風の日には海水に吸収される前に大気中に飛ばされるので、限定地域での吸収量を計測するのはかなり難しくなりますので、ここでは参考値の対象外です。
ちなみに算出方式は、F = K × ( p CO2sea − p CO2air ) ですが、興味のある方は気象庁のホームページでも調べることができますので、参考にしてください。

ここで提案したいのは、観光関連産業による宮古島の緑化推進事業です。 観光客の移動に欠かすことのできないレンタカーと観光バスのいずれかを利用することで、観光客一人当たりの平均移動距離によるCO2 排出量は、単純計算でも宮古島の総人口による排出量の16.25%になります。

これらのことから、観光業界とレンタカー業界、植生地表をアスファルトに変えた広い駐車場を持つホテルやゴルフ場ではそれぞれの会社のエコツーリズム推進事業への参加で企業イメージを一層高めるためにも、16.25% に見合う植樹75000本程をすることで、10年後にはさらに宮古島の景色が魅力的になるはずです。

(宮古島プロジェクト 運営管理部 2015-8-26)

011
失われた宮古島の生態系を取り戻すには、どのようなプロセスが必要でしょうか?
一度失われた、あるいは失われつつある生態系を取り戻すにはとても多くの作業が必要です。 それらを作業グループ別に分けると、下の図にある4つのプロセスになります。
1. 植物や生き物の数が減った原因を究明(リサーチ)する
消滅あるいは消滅の危機にある植物や生き物の数が減った原因を究明(リサーチ)します。
このプロセスは教育上とても良い体験となりますので、小学生から中学、高校生まで、クラスごとの自由研究として作成してみましょう。 宮古島キッズネットによる自由研究のための参考フォーマットには以下の調査課題があります。 (a.) あなたの住んでいる地域の植物と生き物は、昔と今とではどのように変わりましたか? 家族や近くのお年寄りの助けをかりて、昔はあったのに今はあまり見かけなくなった植物や生き物をリストアップしましょう。

 
(a.) あなたの住んでいる地域の植物と生き物は、昔と今とではどのように変わりましたか? 家族や近くのお年寄りの助けをかりて、昔はあったのに今はあまり見かけなくなった植物や生き物をリストアップしましょう。
(b.) それらの植物や生き物がなぜ無くなったり、消滅の危機にあるのでしょうか? 原因をできるだけ詳しく調べてみましょう。
(c.) 昔の土地の利用状況と今の利用状況を絵に描いて、その違いを比べてみましょう。
(d.) (c.)の変化によって失われたものは何かを調べてみましょう。
(e.) (c.)を昔の状況に戻す方法はありますか? もし無いのであれば、その地域内の他の場所で昔の状態に近い環境を再生する方法を考えてみましょう。
(a.) から (e.) .までのプロセスは学生だけが対象ではなく、このプロジェクトを進める地方自治体や県、国など行政が行う場合でも同じ内容のリサーチが必要になります。
2. 再生させるための構想(プラニング)を組み立てる
消滅の危機にある植物や動物のなかで、急いで再生しなければならないものに優先順位を付けて、優先順位の高いものから再生させるための構想(プラニング)を組み立てます。
3. 生態系の再生計画と作業工程(エンジニアリング)の作成
生態系の再生プロジェクトで最も大切なプロセスが再生計画とプロジェクトを順調に進めるための作業工程 (エンジニアリング)です。

STEP 1: まず、失われた原因を取り除くことです。 取り除くことが完全にできないときは代替、つまりこれに代る植物や生き物が生きやすい環境を作ります。
STEP 2: 新しく育てる植物や生き物が間違いなく地元の原生種であることを確認するために、DNA検査を行います。
STEP 3: 植物や生き物の専門家や民間研究者の助けを借りて、再生を確かなものにするための技術的なロードマップを作ります。
STEP 4: 現在そして未来環境での生態系維持を確実に生存させるための技術開発を行い、ノウハウの蓄積を続けます。
4. 再生後その状態を持続させる(サステイニング)体制作り
再生後その状態を持続させる(サステイニング)ことが、生態系を取り戻すプロセスで最も難しいものです。 再生の第一世代を育てるのは、インキュベーション手法で以外にあっさりと出来ますが、問題は自然環境の中で植物や生き物の繁殖活動がうまく始まるかどうかです。 これが出来ていなかったり、繁殖活動が活発かつ順調に行われない場合は一時的な効果だけで、生態系を取り戻したことにはなりません。 世代を繋いで継続できる総合的な体制作りが必要です。 また、行政は予算のある時のみ事業支援が可能となりますが、切れ間のない社会事業や環境事業を続けるためには地元の市民レベルでの事業参加体制と必要資金の調達方式をしっかりと作り上げる必要があります。
  (宮古島プロジェクト 運営管理部 2015-8-14)
010
離島を干上がらせないために、私たちがしておかなければならないこと。

世界の島嶼地域に共通する問題は、近い将来島が温暖化によって水浸しになるか、乱開発などの環境破壊によって干上がってしまうかのいずれかの脅威にさらされることになるという不安を抱えていること。

太平洋の島嶼地域は政治的、経済的問題から、社会問題、環境問題などにおいても深刻度と緊急性の高い問題を多く抱えており、しかも各地域独自の事情が有り、一元的解決法では間に合わないという難しさもあります。

それらの事情は、これまで6回開催されている沖縄を含む太平洋島嶼国や地域における協力体制を強めるための国際会議、太平洋・島サミット(日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議)をみてもよく解かります。

さらに、太平洋島嶼国・地域には、1990年代後半より広まり始めた中国のこの地域への影響力が近年益々大きくなり、海外からの協力体制や島嶼国同士での協調体制づくりがいっそう難しい状況になっています。

私たちが自分の島をサステイナブル(持続可能)な島とするための最も現実的な対策は、地震対策や津波対策と同じで、自分でしっかりと準備しておくことのようです。

 
このブログでも何度か紹介した、ハワイ大学マウイ校が管理・運営する International Small Islands Studies Association の報告の中にも、私たちの島をサステイナブル(持続可能)な島とするための多くのヒントがありますので、参考にして下さい。

また、宮古島プロジェクトはこのプラットフォーム上で、サステイナブル(持続可能)な島とするための以下の提案を行っています。

1. 観光開発は、目先の利益や場当たり的企画での開発を止め、長期展望と明確なビジョンを持って開発計画を進める。
2. 農業や水産業の発展目標は、土地条件や近海の漁獲状況のデータ分析、生産者の状況(年齢や人数、男女比)にあった生産体制とし、市場性についての専門的指導員をそろえるなど、従事者の個人的判断を補う組織的サポート体制による農業運営や漁業運営とする。
3. 地域の市民生活を守るための基盤は、健康と次世代をになう子どもをしっかり育てること。 そのために、健康・予病対策、島の子どもに大きな夢や目標をたくさん持たせるためのプログラムを、地域の社会事業とする。
4. 各分野のプロジェクトを効果的に実施するために、推進の要となるキー・プレーヤー(プロジェクト推進者)をしっかりと育てる。
 
 
これらは、政府や国際機関からの財政的支援無しでも地域の力を結集することで、すぐにでも始められることです。
(宮古島プロジェクト 運営管理部 2013-3-08)
009

島の海岸線の防波堤をスクラップ & リビルド


沖縄21世紀ビジョン基本計画に基づく、平成25年度沖縄振興特別推進市町村交付金事業計画の総額は3,045億円。 そのうち、交付金による事業内容に関する自由度の高い一括交付金が 1,614億円となっています。沖縄振興特別推進市町村交付の内容を見て思うことは、その事業内容。 

確かに各自治体から出される事業目標は意義のある内容ですが、それに加え今後は宮古島の環境保護や生物と環境の本来あるべき相互関係を維持する、エコロジー本来の目的を宮古島で実現するための事業にも、一括交付金がより多く生かされていくことを願っています。

いつも島を回りながら思うことは、宮古島の生物と環境が本来あるべき相互関係を保ち続けるための 「本物のエコロジー環境」 を取り戻すための一つの長期大事業として、海岸線の再整備ができたならということ。 

今、地球環境は徐々に変化し、気象変動や海面上昇により、世界各地の海岸線が侵食され流出しています。 そのため、かつては世界中でコンクリートによる防護壁やテトラポットを設置する工法が採用されていましたが、これらの従来工法は海と陸地の遮断になり確実にエコロジー環境を変える事になります。

宮古島は、将来も観光事業や自然との調和によるサステイナブルな農業開発による発展を目標としているのですから、将来を見据え海岸線の防護対策を全く新しいコンセプトでスタートすることで、宮古島の魅力が一段と高まり、世界の注目を集めることが出来ます。

そこで、わたしたちが仲間とよく話し合うのが、防波堤のスクラップ & リビルドです。 島内に現在あるコンクリート製の防波堤及び消波提(港湾地区を除く) や赤土流出防止柵を取り壊し、エコロジー・フレンドリー、つまり、海岸線と陸地を遮断しない工法と海岸線の美観を損なわないデザインによる防波堤へと順次取り替えていくことです。

このような、スクラップ & リビルド工事はコンセプトの方向性の正しさで島民にも受入れられ、広く世界の支持を得ることが出来ます。

この事業を完成させるまでの総事業費も相当額必要な大規模事業となり、しかも長年にわたる継続事業となるので、島民への事業費還元の規模も大きくなるはずです。 また、このサステイナブルな海岸線防護対策を一層地元還元型事業にするためにも、工事はすべて地元業者の手により実施できる工法を開発・採用していくことです。

昨今の大規模事業の傾向として、大型予算が必要な事業は、大手ゼネコンを必ず介入させなければならなかった、ということがあります。 その理由は、大型事業では地方の業者の工法に関する最新ノウハウが無いこと、工事機材や、機材を扱う熟練のオペレーターがいない、などでした。

しかし、現在あるコンクリート製防波堤や護岸の破砕は、島の業者で充分間に合いますし、サステイナブル工法による防護策(もちろん赤土流出防止対策も織り込み済みの工法)は、島の土木業者と島内の従業員により実施可能なものですから、大きな雇用促進事業ともなります。

取り壊したコンクリート塊の処理を心配する人もいますが、島の人口密集地区で海抜20メートル以下など低地の集落近くに、コンクリート塊で高さ60〜70m くらいの小高い丘を作って土で覆い、頂上を通常は憩いの公園、津波の際には避難所にすればいいのです。

津波が心配なら、これまでのような津波を止めるという大胆なチャレンジではなく、いかにして居住区の近くに避難場所を築いて全ての住民の命を守るかの方が現実的な考え方であることを、私たちは東日本大震災を通じて学びました。

この話をすると、仲間内でも 「サステイナブル工法では、大型災害にも対応できるだけの耐久性はないのでは?」 との心配もありますが、東日本大震災による津波で世界最深の防波堤としてギネスブックで紹介されていた、岩手県釜石港の水深 63メートルの防波堤でさえ、破壊されています。
つまり巨額の資金を投入し、世界の最高水準の技術レベルで完成した事業であっても、最悪のケースを想定した備えというのは到底不可能なのですから、それより現実的な対策に見合うスケールでの効果的なサステイナブル工法を採用し、数十年後に更に手を加えることで効果や性能を高め、ノウハウも蓄積することができます。

島の防波堤をスクラップ & リビルド (現在有る物を取り壊し、そこに新しい物を建造)することで、未来資産として美しい海岸線と世界に誇るサステイナブル工法のノウハウを子孫のために残すことができるのです。

この [サステイナブル工法」 に関して参考になるのが、マサチューセッツ州の Woods Hole Group です。 Woods Hole Group は、世界の海洋・海岸の環境対策に関し、国連や NOAA と協力しながら研究、開発、コンサルテーション、施工業務などを行っています。



海岸線保護のためのサステイナブル工法について、具体的なアドバイスや新しい情報が必要な時は直接 Woods Hole Group と交渉してみる価値はあります。

(宮古島プロジェクト 運営管理部 2013-2-10)

008
いつまでも不法投棄がなくならない宮古島ですが、宮古島の景観を守るための
ひとつの提案があります。
以前も誰かが、 このサイト上のどこかで紹介していたと思いますが、宮古島の不法投棄を見つけた人が、現場から住所情報と写真を携帯で投稿して状況を市民に伝えるとともに、行政もその実態に対する認識の共有をうながすことを目的に、専用ブログを立ち上げることです。

ゆうやなうれ 宮古島プロジェクトさんで、専用ブログをたちあげてくれませんか?  (Koki)

007
まだ宮古島に移住したての者です。

お恥ずかしながら、知識も薄く、まだまだ地球に優しくないわたしですが、出来る限りの何か、 人が人として、 地球に感謝して、人にも地球にも本当の意味で命を知る、守ることが出来たらと模索中です。

そして原発問題というメッセージから、真の安全や安心を 学び、いずれ発信を出来たらと願います。  (さわ)
006
005さんの考えは是非とも実現させたいですね。 それと罰則を含む環境美化促進条例の制定も実効性の高い方式を見出す必要がありそうです。
その点 長野県生活環境部・廃棄物監視指導課による 「事件検挙、書類送検として掲載された主な不法投棄事案について、その処分結果」 の内容はとても興味深いので参考になります。

www.pref.nagano.jp/kankyo/kanshi/joho067.pdf

(Yoko)
005
宮古島もマレーシアのようにゴミや清掃に関する罰則規定のある条例を作って、ゴミ問題解決のための施行力を高めたらどうでしょう。 
これだけゴミ問題が世間で取り上げられ、一人ひとりの意識改革や、協力が叫ばれていても一向に改善される様子が見られません。 生活ゴミ、漂着ゴミ、海洋ゴミなど地球規模でゴミ問題が人類にとって大きな脅威となっている現状を考えると、“一人びとりの良心に任せて”といったのん気な考えでは到底追いつかないからです。
しかも宮古島は観光地なのですから、行政側も毅然とした姿勢で島全域を清潔に保つための努力を続けるべきだと思います。

そこで、宮古島の状況に合った、罰則を含む以下のような 「宮古島クリーン条例」 を定めてはいかがでしょう。

1.タバコのすいがらのポイ捨てをしない。
2.ガム、紙くず、空き缶、ペットボトル、食品の食べ残し、レジ袋などのポイ捨てをしない。
3.釣り糸、漁具、釣り餌の放置をしない。
4.公共施設に設置されたゴミ箱への家庭ゴミや車内ゴミの投げ込みをしない。
5.市街地や道路わきでの放尿行為(たちしょん)をしない。
6.落書きをしたものには罰金として落書きを洗い落とす費用を課し、程度に応じてコミュニティサービスとして公園のトイレの清掃などの奉仕活動をさせる。

これらはこれまでもあくまでも標語やキャンペーンのテーマとしては頻繁に使われていましたが、違反者を摘発し、罰則を課す事ができる、実行効果のある方法でなければ変わらないと思います。
(Kuniyoshi)

004
「島の環境を整えるのは誰か?」と聞かれたら、わたしは迷わず「市民主導による整備作戦」と答えます。行政の整備計画には賑やかに多くのプロジェクトが並んでいますが、慢性的な財政難の行政スケジュールでは、多くの場合「政府や県の補助が出たときにやります」ということで、実現するまでの時間的保証も最終事業規模も定かでは無い場合も多いと思います。

宮古島市民が島の経済活性化を観光産業で実現したいと考えているなら、行政を待たない解決策を探す必要があるのではないでしょうか?
市民主導でどこまで変えることが出来るかを真剣に考え、協議を続け、実行に向けたシュミレーションを行い、徐々に具現化していくのです。

島の環境を島民の身銭と手弁当でこつこつと整えていく、市民主導型整備計画で島の景観は着実に改善され、観光客からみてものどかな島本来の風景を楽しめるようになるはずです。

「身銭、手弁当じゃあ大型工事はできないだろうが!」ですか、良いことを聞いてくれました。大型工事は、めったにしないことです。大型工事予算としてしっかり行政にやってほしいのは、上下水道などの生活インフラと焼却施設などの環境管理施設、病院や学校など福祉教育施設で、あとは “倒さず”、“削らず”、 “あるがまま”。
(敦)
003
以下は宮古島プロジェクトの英語サイトに寄せられた、離島にも応用することができる環境保護のための科学的手法を含むモニタリング及び管理戦略の一般的実戦例です。
1. 生息地状況や環境被害の実態および回復のニーズを確認するための、数値評価により具体的なを実態を把握する。
2. 在来種の回復策および雑草防除作等のような、生息地管理を含む復興計画を作成する。
3. 環境管理計画を具体化します。国や県の規定する環境条件に適合した管理計画を立てる。
4. 現在の環境事情を知るため、および回復に必要な条件を決定するためにデータを集め分析する。
5. 環境改善対策や修復活動を確実にするために、環境改善のための研究あるいは提案を行っている専門家とも情報交換を行う。
6. 人為的による原因を含め、自然および気候変化による生態学上の影響を調査・研究する。
7. 環境改善プロジェクトを作成すると共に、実行可能条件を具体化し、改善による費用対効果を明確化する。
8. 対象地域の生態系に関する環境モデルを作成し、シミュレーションを行う。
9. 環境破壊や変化を現行法の適用により防ぐために、ケースごとに遵守すべき法的根拠を明確にする。
10. 環境改善策に基づいた活動による短期・長期的な成果を具体化する。
11. 環境改善策に基づいた活動により、環境基準にどのように適合し、環境変化を安全圏内にとどめることができるかの検証を行う。
12. 生物学のデータベース、環境管理戦略および立案のソフトウェアなどを使い、環境復元プロジェクトを作成する。
13. エネルギー開発の専門家、生物学者、地質学者あるいは環境復興戦略の専門家などの協力を得て、環境管理の技術的方向性を探る。
14 既存の環境上の改善計画を調査・分析する。
15. 生息地を復興するための各分野で働く人々への技術指導、トレーニング及びサポート体制を築く。
16. 環境改善プロジェクト実行のために、必要となる許可や認可について検討し、実施に当っては申請を行う。
17. 管理計画対象地が私有地の場合、地主側と環境条件を回復するための話し合いを充分に行う。
18. 環境復元プロジェクトには具体的な復元作業スケジュールと必要経費を明記する。
19. 改善計画の内容は関係監督諸庁の規定を満たすものであることを確認の上、提出義務の有る諸事項について監督官庁に提出する。
(Russell)
 
なお原文はこちらでお読みいただけます。
002
東南アジアの観光地でのケースを知っていますので、多分他の地域でもあるのだと思いますが、開発業者は開発許可を地方自治体から受ける条件として、現地住民の生活道を分断させない事や、浜辺で従来祭事が行われていたような場合は、その地区の景観を保ち、開発後もその祭事を継続する権利を住人から奪わないことなどをしっかり盛り込んでいる場合もあるようです。、
宮古島は文化的歴史的行事の多い島だけに、 開発後であってもその地に住む住民への影響を最小限に抑えることを条例化させることが出来たらいいと思います。 (Nobu)
001
遠くから見ても美しい島が本当に美しい島といわれています。この意味は多くの人が住み、多くの観光客を収容出来る施設もありながら、遠く海上から見るとそれらの施設が目立つことなく、どこまでも緑に包まれた景観だけが見える島ということです。
道を作るにも、駐車場を作るにも切り開いてアスファルトで固めるだけでなく、同時に緑の植物や樹木で覆い、そこに新施設の有ることが目障りにならないことが開発の交換条件、というのが本当のエコロジー的開発精神だと思います。
(宮古島プロジェクト 運営管理部)
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